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2005年10月18日
おもろの主取、安仁屋真昭先生
運動会の日の夕方、かの首里王朝の儀式(中国より王位の冊封を受ける儀式)の際に、「おもろ」をふいていた(詠んでいた)安仁屋家の第15代継承者、安仁屋真昭先生のお話を聞く機会を得た。
(察度王のワークショップの子どもたちと保護者、右から3番目が安仁屋先生)
安仁屋先生とは、今年4月29日の浦添ようどれ落成記念祝賀会で、ゆいゆいキッズの子どもたちが、先生が「おもろ」をふく手伝いをしてからのおつきあいになる。
去った8月の「太陽の王子」那覇公演では、福岡からわざわざ来られ、ごらんいただき、声援をいただいた。
今回、ゆいゆいキッズシアターのワークショップで察度王が題材になったことを聞かれた安仁屋先生は、「おもろさうし」の中にある察度王を詠った「巻十四の一」を紹介したいということで、今日のお話になったのだそうだ。
私も沖縄の言葉の勉強から、沖縄の歴史まで、なかなか聞く機会がないので、参加させてもらった。
日本語で「あいうえお」が沖縄語では「あいういう」と読むという説明。さらに「き」の音が「ち」に、「ぎ」の音が「ぢ」になるのだそうだ。
NHKテレビ「ちゅらさん」は発音語をそのまま表記していて、実際、文字にすると「きよらさん」、そして漢字にすると「清らさ」と書くのだろうとおっしゃっていた。
確かにそういう風に考えてみると、あいさつでよく使う「ぐすうゆう、ちゅう、うがなびら」の「ちゅう」は「今日」という意味で「きょう」と書く。「き」が「ち」に、「よ」が「ゆ」になって発音されているわけだ。
なるほどー。
安仁屋先生は、沖縄の歴史を学ぶことは、先祖も喜ぶし、そしてその歴史を次の世代に伝えることにもなるとおっしゃっていた。まさにそのとおりだなと、思った。
2時間の話の中には、察度王と宜野湾はごろも伝説。察度王が勝連按司の娘を妻にもらったエピソード。
室町幕府3代将軍、足利義満が日明貿易を実施できた陰には、当時、明との交易があった察度王の貢献があったのでは、とか。
安仁屋先生の口をして、溢れ出るように先人の歴史、先人の偉業、先人の思いが言葉になって出てくる。
安仁屋先生はそのことを僕たちに伝えるのが使命であるかのように、さらに僕たちに問い掛けるように、丁寧に優しく説明してくれた。
先人たちは今をつくるために、いろいろなことに取り組んできたんだろうな。
自分たちの今、自分の子どもたちの時代の今、孫の時代の今、ひ孫の時代の今を見つめて!
安仁屋先生のお話、機会があれば、たくさんの人に聞いてもらいたい。
今回、察度王に取り組む子どもたちには、ぜひ、聞く機会を作ってあげたらいいのではないだろうか。
子どもたちのワークショップに取り組む思いもすばらしく成長すると思う。
安仁屋先生、おもろをふく(実際に先生が唄っています)
沖縄について(京都市立西京高校が沖縄研修のためにまとめたもの、「沖縄の文学」におもろさうしのことが。「沖縄の歴史」に察度王のことも)
=次回のテキストに使いたい位だよ!=
安仁屋先生の話しは、すごく分かりやすくて
私にとって、今まで名前だけ知っている程度だった
「おもろ」がぐんと身近なものになりました!
今度は、ゆいの参加者全員に話しをしてもらいたいですね!
肝っ玉ママさんへ、ぜひ次回も声をかけてください。
安仁屋先生が、琉球新報みどりの文化賞に提言したのも、
次世代への思いがこめられているんだよね。
みどりの文化賞の提言は、実現性あるし、
グリーンベルトの様子が目に浮かぶ。
熱がでていけませωでしたぁょ(T_T)
次もあるはずだから、楽しみにまっとこう。
そのときは、熱を出すなよ。